2023年関西例会のお知らせ

2023年関西例会

日時:2023年3月11日(土)15時00分~17時00分
場所:オンライン開催(zoom)
*zoomのURLは会員に送付

15:00~15:05 開会の挨拶(市川 理事長) 

15:05~15:45 後藤 正英 会員
「ユダヤのフェミニズム思想 ―その神学的潮流」

ユダヤのフェミニズム思想は、ユダヤ教を構成する様々なカテゴリーの問い直しを通して、ユダヤ思想がもつ可能性を広げてきた。本報告では、特に現代アメリカのフェミニスト神学と呼ばれる潮流に注目する。この分野を代表するフェミニストであるレイチェル・アドラー(Rachel Adler,1943-)とジュディス・プラスコウ(Judith Plaskow,1947-)の古典的業績を改めて考察することで、ユダヤ思想全体の中でのフェミニスト神学が果たしてきた意義について考えたい。
15:45~16:00 質疑応答

16:00~16:40 長田 浩彰 会員 
「パレスチナ・ドイツ・ユダヤ人社会と雑誌Orient (1942-43)」

「信念からからここに来たのか、それともドイツから来たのか」。パレスチナでのジョークだが、正鵠を射ている。1931年時点でそこにいたドイツ出身のユダヤ人は1,181人とほんの一握り。つまり、シオニスト以外のドイツ・ユダヤ人はほぼいなかった。そこに41年までに約55,000人のユダヤ人がドイツから押し寄せた。彼らにとってそこは、新たなディアスポラであった。そこでの彼らの出版文化として、雑誌Orientの内容を分析する。
16:40~16:55  質疑応答

『ユダヤ・イスラエル研究』第37号の投稿申し込みを受け付けます

会誌『ユダヤ・イスラエル研究』第37号への投稿を募集いたします。
ご希望の方は2022年12月末までに下記のメールアドレス(志田雅宏『ユダヤ・イスラエル研究』編集委員長)宛にメールをお送りください。
masahiroshida222(アットマーク)gmail.com
*アットマーク部分を@に変更してください。
件名に「論文」等の種別と仮題を記載してください。

第37号は2023年3月末原稿締切、2023年12月刊行の予定です。
なお、掲載された論文は学術論文データベース(J-Stage)で公開の予定ですのでご了承ください。投稿を申し込まれた方には追ってより詳しい投稿規程をお送りします。

投稿をお願いする原稿の種別と基本的な枚数(注と図表を含む。400字詰換算)は下記のとおりです。
論文・・・・・50枚
研究ノート、学会動向、旅行記など・・・・・30枚
書評・・・・・10~20枚
新刊紹介・・・・・4枚以内
原稿の採否については査読のうえ編集委員会で決定させていただきます。

第19回学術大会開催のお知らせ

下記のプログラムに基づきオンライン形式で、日本ユダヤ学会学術大会を開催いたします。
*オンライン(zoom)のURLは会員の方々に送付済みです。

日時:2022年10月30日(日) 13:00~16:25
13:00~13:05 開会の挨拶(市川理事長)

13:05~13:35  平田文子(埼玉工業大学)
「Joseph Simon の教育観:フランス第三共和政下のユダヤ史の取扱いを踏まえて」
フランス第三共和政下の世俗学校計画においては、「ユダヤ史」(聖書の「聖なる歴史」)を教育課程に入れるか否かは難しい問題であった。当時の初等教育局長のビュイッソンは、フランス国民の共通の記憶としての「聖なる歴史」の重要性を主張し、ユダヤ史を特別な宗教的後光や選民思想を取り除いた歴史的史実として子どもたちに教えることを提案していた。本発表においては、当時のユダヤ史の取り扱いに関するビュイッソンの施策を踏まえて19世紀に活躍したラビ・ジョゼフ・シモンのユダヤ教育史について、述べる。(司会:市川裕)
13:35~13:50 質疑応答

13:50~14:20  田村円(共立女子大学(兼任講師))
「ドイツ=ユダヤ共生をめぐるホロコースト後の議論――アルゲマイネ紙(在独ユダヤ人一般週刊新聞)における戦後初期の言論を中心に――」
本報告は「ドイツ=ユダヤ共生」をめぐって、ホロコースト後のユダヤ人世界ではいかなる議論が行われたのか、その当事者であるドイツ・ユダヤ人の戦後初期の言論に着目し、考察するものである。その際、ドイツに留まった者だけでなく、世界各国に在住するドイツ出身のユダヤ人が寄稿したアルゲマイネ紙に掲載された、解放以後のドイツ=ユダヤ共生に関する論説や記事を中心に取り上げる。(司会:鶴見太郎)
14:20~14:35 質疑応答

14:35~14:50 休憩

14:50~15:20 石井田恵 (同志社大学大学院)
「メシアニック・ジュダイズムの歴史的展開と意義ーーキリスト教シオニズムとの関係を手掛かりに」
メシアニック・ジュダイズム研究は、世界的に見れば一定の蓄積があるが、運動の歴史を体系的に扱った研究の数は限られる。メシアニック・ジュダイズムがキリスト教シオニズムから受けた影響については、これまでも指摘されてきた。一方で、メシアニック・ジューが近年、キリスト教シオニストに与えている影響はあまり注目されていない。本発表では同運動の意義について、キリスト教シオニズムとの関係に注目して運動の歴史を俯瞰することで、明らかにしたい。(司会:アダ・タガー・コヘン)
15:20~15:35 質疑応答

15:35-16:05  菅野和也ソロモン(京都大学大学院)
「現代カライ派ユダヤ教の実態:エルサレム、ラムレ、カイロでの現地調査に基づいて」

本発表は、2022年夏季にエルサレムとラムレのカライ派共同体、およびカイロのユダヤ地区で行った現地調査に基づき、カライ派ユダヤ教について考察する。カライ派研究においては、中世に書かれた書物の文献研究が主な手法である。そこで本報告では、8世紀のバビロニアに始まり、現代にまで続く宗派として検討することで、現代カライ派の視点から、カライ派とは何であるのか、ラビ派との違いはどこにあるのかを探求する。本発表では写真や動画を用いながら、その実態を具体的に提示したい。(司会:志田雅宏)
16:05~16:20 質疑応答

16:20~16:25 閉会の挨拶(市川理事長)

2022年度第19回学術大会の発表者を募集します

2022年10月30日(日)に第19回学術大会を開催いたします。
*今回はzoomによるオンラインでの大会となる予定です。

発表ご希望の方は、仮題と200字程度の要旨を2022年9月1日(木)までにayaka.takei(アットマーク)gakushuin.ac.jp(武井)宛にメールでお送りください。
件名に「日本ユダヤ学会学術大会発表希望」と記載してください。

発表時間は発表者数によりますが、25分~30分の予定です。発表をお願いするかどうかの決定は理事会にご一任いただき、結果は9月中旬頃にお知らせいたします。
非会員の方も会員のご紹介があれば発表できますので、お心当たりの方がいらっしゃればお声をかけてくださるようお願いいたします。

2022年度総会・シンポジウム

日時:2022年7月3日(日) 13:00~17:30
ハイブリッド形式にて実施
会場:学習院女子大学 2号館235教室
(ZoomのURLは会員に送付済み)

総会(13時~14時)
(議題は会員に告知済み)

公開シンポジウム『アメリカとユダヤ人-21世紀からの検証』

14:00-14:10 開会の辞(市川会長)

14:10-14:50 近藤佑樹 氏(滋賀県立大学)
「リンドバーグ大統領とフィリップ少年 ーThe Plot Against Americaから読み
解く現代アメリカの姿」
現代アメリカにおける代表的な作家フィリップ・ロスが2004年に発表したThe
Plot Against Americaは、第二次世界大戦参戦前のアメリカにおいて、ルーズベ
ルトではなく、単独で大西洋横断を達成したリンドバーグが1940年に大統領とな
るという設定の下、フィリップ少年のファミリーヒストリーが思わぬ展開を迎え
る物語である。本発表では、裏の顔を持つリンドバーグ大統領がもたらす恐怖や
脅威を巡る描写に注目した上で、フィリップ少年の行動がもたらす影響の問題や、
それを描く小説家ロスの問題について議論し、そこから浮かび上がる現代アメリ
カの姿について一考したい。(質疑応答10分)

15:00-15:40 堀邦維 会員(日本大学)
「ゲットーからアメリカへ」
ゲットーという非アメリカ的世界から、アメリカ文化の中枢へ参入していったユ
ダヤ移民の歴史と現在を考える。とくに、ユダヤ人の進出の著しかった知識人社
会と大衆文化に光を当てる。(質疑応答10分)

休憩10分 (15:50-16:00)

16:00-16:40 北美幸 会員(北九州市立大学)
「アメリカ黒人とユダヤ人:被差別経験の交差性と公民権運動への参加」
アメリカ黒人とユダヤ人は、ともにマイノリティとして歴史的に差別された経験
を持つ一方、もっぱら差別ー被差別の関係にある白人と黒人であることから、連
帯感と親近感を抱きつつも反発するという微妙な関係を培ってきたといわれる。
1950年代後半以降、アメリカ・ユダヤ人は、公民権運動あるいは黒人の権利獲得
に対して比類なき積極的姿勢を見せてきたが、積極的である度合いや参加の動機
等は、実はさまざまであった。本報告では、北部に住むユダヤ人と南部ユダヤ人
の違い、セキュラー(世俗的)であった学生の参加者、労働運動との関わり等に
もに着目しながら、多文化社会であるアメリカにおけるユダヤ人と黒人の関係を
公民権運動期を中心に見てみたい。(質疑応答10分)

16:50-17:30 全体討論

2022年関西例会のお知らせ

2022年関西例会

日時:2022年3月13日(日曜)15:00~17:00
場所:オンライン開催(Zoom)
*zoomのURLは会員に送付

15:00~15:05 開会の挨拶(市川会員、コヘン会員)

15:05~15:45 平岡光太郎 会員(同志社大学一神教学際研究センター)
「ベングリオンとブーバーによる伝承理解―1957年の論争を中心に―」
本報告では、現代ユダヤイスラエルにおける伝承理解、具体的には、ダヴィド・ベングリオン(David Ben-Gurion,1886 – 1973)とマルティン・ブーバー(Martin Buber,1878 – 1965)によって1957年になされた、ユダヤ伝承理解をめぐる論争を考察する。この考察により、ベングリオンとブーバーの国家理解、メシアニズム理解、預言理解などの一端を明らかにし、また今後の問題点を整理する。
15:45~16:00 質疑応答

16:00~16:40 鈴木啓之会員(東京大学大学院総合文化研究科中東地域研究センター)
「書き留められた記憶:パレスチナ人回顧録に描かれたユダヤ人との邂逅」

本報告では、刊行されたパレスチナ人の日記や回顧録を資料として、書き手であるパレスチナ人がユダヤ人をどのように描き出しているのかを論じる。また、著者や編纂者の意図や、時代を経て日記や回顧録が刊行されることの意義と課題を検討し、特に政治的指導者や文化的著名人ではない書き手による記録の価値について考えてみたい。
16:40~16:55 質疑応答

共催:同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)

『ユダヤ・イスラエル研究』第36号の投稿申込みを受け付けます

会誌『ユダヤ・イスラエル研究』第36号への投稿を募集いたします。

ご希望の方は2021年12月末までに下記のメールアドレス(川﨑亜紀子『ユダヤ・イスラエル研究』編集委員長)宛にメールをお送りください。
akwsk(アットマーク)keyaki.cc.u-tokai.ac.jp
*アットマーク部分を@に変更してください。
件名に「論文」等の種別と仮題を記載してください。

第36号は2022年3月末原稿締切、2022年12月刊行の予定です。
なお、掲載された論文は学術論文データベース(J-Stage)で公開の予定ですのでご了承ください。投稿を申し込まれた方には追ってより詳しい投稿規程をお送りします。

投稿をお願いする原稿の種別と基本的な枚数(注と図表を含む。400字詰換算)は下記のとおりです。
論文・・・・・50枚
研究ノート、学会動向、旅行記など・・・・・30枚
書評・・・・・10~20枚
新刊紹介・・・・・4枚以内
原稿の採否については査読のうえ編集委員会で決定させていただきます。

日本ユダヤ学会第18回学術大会のお知らせ

今年はオンライン(Zoom)と学習院女子大学における対面のハイブリッド形式で、日本ユダヤ学会学術大会を開催いたします。本学会もポストコロナにむけ、対面での学会実施へと順次戻してゆきます。
学習院女子大学にて参加をご希望される方は、学会事務局武井まで(ayaka.takei(アットマーク*変換してください)gakushuin.ac.jp)事前にご連絡ください。
*zoomのURLは会員のみなさまに連絡済みです。

プログラム

日時:2021年10月31日(日)13:00~16:10

13:00~13:05 開会の挨拶(市川理事長)

13:05~13:35 長塚織人(東京大学大学院総合文化研究科)
「現代におけるユダヤスペイン語(ラディーノ語)の言語および文献研究の展望とその可能性(の中心)——「言語の死」を越えるデジタル・コミュニティの形成を目指して」
本発表は近現代までのユダヤスペイン語(ラディーノ語/ジュデズモ語)の言語学的・文献学的な展望と、その新たな可能性について考察する。ユダヤスペイン語は様々な理由から研究に困難を抱え、話者の言語的同化傾向も強く、「言語の死」の一例となると言われてきた。しかし近年インターネットの発達とデジタルアーカイブ化を通じ、その研究・文化活動が本格化している。本発表はユダヤスペイン語の特徴とセファルディの現況についても概観し、その研究に関する問題を提起し、更なる可能性に向けて考察を行いたい。(司会:武井彩佳)
13:35~13:50 質疑応答

13:50~14:20 保井啓志(東京大学大学院総合文化研究科)
「シオニズムにおける動物性と動物の形象:マックス・ノルダウの近代化論を中心に」
西ヨーロッパの反ユダヤ主義においては、ユダヤ人は、蛇や害虫など、しばしば非人間の動物と喩えられてきたが、シオニズムにおいてこのような動物の表象とユダヤ人の交差性はいかに克服されるものとして位置付けられていたのだろうか。本報告では、初期のシオニストの一人であるマックス・ノルダウやショアーにおける言説を取り上げ、動物性及び動物の形象が、いかにシオニズムを正当化する比喩として用いられてきたかの歴史的変遷について考察する。(司会:鶴見太郎)
14:20~14:35 質疑応答

14:35~14:40 休憩

14:40~15:10 犬塚悠太(東京大学大学院人文社会系研究科)
「エリ・サダンの思想:現代の宗教シオニズムとその特徴」
本発表は「メヒナ」(イスラエル国において兵役前の青年教育を行う教育機関)を設立したエリ・サダンに注目し、彼の思想の特徴を示すものである。彼を取り上げる理由は、「メヒナ」の卒業生の多くがイスラエル国防軍の将校になっていること(社会的影響力の強さ)、加えて彼が「宗教シオニズムの父」とされるアブラハム・クックにより設立された「メルカズ・ハラヴ・イェシヴァ」において学んだこと(宗教シオニズムの思想系譜に連なる)が挙げられる。彼の思想が宗教シオニズムの系譜の中にいかに位置づけられるか、あるいは軍隊や国家といったアクターをどのように捉えているのかという点を軸に、現代の宗教シオニズム思想の特徴を明らかにする。(司会:志田雅宏)
15:10~15:25 質疑応答

15:25-15:55 河合竜太 (同志社大学大学院文学研究科博士後期課程)
「ユダヤ体操連盟(1903-1921)の創設と展開――トランスナショナルな側面に注目して―」

19 世紀後半以降、ヨーロッパではユダヤ系団体の国際的組織網の形成が進展した。国際 的な組織としては、これまでユダヤ人難民の支援を目的とした慈善組織が注目されてきた。 それに対して本報告は、20 世紀初頭に創設された国際組織ユダヤ体操連盟を対象とする。 体操とスポーツの普及を目的とした当連盟は、中欧・東欧諸国において居住者の身体の健康 の改善を目的としていた。当連盟の事例は、同化と解放後のヨーロッパ社会に居住したユダヤ人の間で形成される国境を越えた連帯について、理解を深めることに貢献するであろう。
(司会:高尾千津子)
15:55~16:10 質疑応答

2021年度第18回学術大会の発表者を募集いたします

2021年10月31日(日)に第18回学術大会を開催いたします。
*今回はzoomによるオンラインでの大会となる予定です。

発表ご希望の方は、仮題と200字程度の要旨を2021年9月10日(金)までにayaka.takei(アットマーク)gakushuin.ac.jp(武井)宛にメールでお送りください。
件名に「日本ユダヤ学会学術大会発表希望」と記載してください。


発表時間は発表者数によりますが、25分~30分の予定です。発表をお願いするかどうかの決定は理事会にご一任いただき、結果は9月30日までにお知らせいたします。
非会員の方も会員のご紹介があれば発表できますので、お心当たりの方がいらっしゃればお声をかけてくださるようお願いいたします。

2021年度公開シンポジウム「コロナ禍のユダヤ人社会」

公開シンポジウム『コロナ禍のユダヤ人社会』

日時:2021年7月4日(日)14:00-17:30

開催方法:オンライン(zoom)

14:00-14:10 開会の辞(市川会長)
14:10-14:55 アダ・タガー・コヘン(同志社大学)
“Judaism in time of COVID-19: why couldn’t Ultra-orthodox Jews comply
with the pandemic
restrictions?”「コロナ禍のユダヤ教:超正統派ユダヤ人はなぜ感染防止対策に従うことが出来なかったのか」

本報告では、ユダヤ教における超正統派(Ultra-Orthodoxy)の創出の歴史を簡潔に描写し、近代化された世界とこの共同体がどのように邂逅したのかについて、その主要な論点を説明する。その邂逅は、彼らがひとつの世界観を構築する要因となった。その世界観とは、ホロコースト以後、ヨーロッパの失われたユダヤ人共同体を再建すべく、宗教的な献身とたくさんの子どもを産むことを奨励したラビたちによって指導された閉鎖的な共同体をその中心とするものであった。また、報告の後半では、昨年から今年の前半にかけて、イスラエルのユダヤ教超正統派の共同体がパンデミックに対してどのように反応したのかを見てゆく。*本報告のみ英語にておこなわれる(日本語訳原稿付き)(質疑応答15分)

14:55-15:40 天野優(日本学術振興会特別研究員PD)
「パシュケヴィル(張り紙)から垣間見る超正統派社会とパンデミック」

本報告では、パンデミックが収束に向かいつつあるエルサレムの様子を伝えるとともに、携帯電話やパソコンといった現代技術を忌避する超正統派社会の情報伝達媒体として、未だ重要な役割を果たしているパシュケヴィル(張り紙)を取り上げる。超正統派が多く暮らす地区で2021年2月以降に収集したパシュケヴィルを例に、パンデミックとその影響がどのように言及されているのかを提示したい。(質疑応答15分)

休憩10分 (15:40–15:50)

15:50-16:35 志田雅宏(東京大学)
「コロナ禍での宗教生活:オンライン・レスポンサを中心に」

ユダヤ教世界では、規範(ハラハー)にもとづいた生活を実践するための制度としてレスポンサ(回答書簡)がある。信仰者のさまざまな質問にラビたちが法的見解を示すことで生活を指導するレスポンサは中世以来の伝統的な制度であり、コロナ禍においてもオンライン・レスポンサとして重要な役割をはたしている。本報告ではいくつかの重要な主題についてのレスポンサを紹介し、現在のユダヤ教世界における宗教生活上の問題意識の所在や、「災い」や「生命」に対するとらえ方などを明らかにしていきたい。(質疑応答15分)

16:35–17:30 全体討論

*当シンポジウムは無料です。

非会員の方は事前申し込みが必要です。以下のフォームから申し込みをお願いいたします。

https://forms.gle/gKPJiFYG83XX51xr7